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チューリッヒ歌劇場[ばらの騎士]_美智子陛下もお見えでした。 [よしなしごと]

大好きなリヒアルト シュトラウスのオペラ[ばらの騎士」を見てきた。

「椿姫」と「フィガロの結婚」もっと、ぐっと若いときは、「アイーダ」、「タンホイザー」などでじわじわとオペラ好きになっていったが、住まいが、都心でないこと、子育て中であること、夫はまったく興味がないことなどから、その頃はLP、CD,VIDEO,レーザーディスクなどで、たのしむことが多かった。オペラを見るということは、メディアがなんであれ、実演はもちろん、高くつくものである。

カルロス クライバーのファンでもあるので、彼の「バラの騎士」のビデオをやっと、手にいれた。友人がテレビから録画したものである。15年ほど前だっただろうか。
そレを見た時、わたしは、涙しながら見た。その後DVD版を購入して見て、感動を新たにした。
それに反して、昨夜は笑い声が出そうになって口を押さえて、我慢しなっがら見たのだ。周囲の人はそれほどおかしくないらしく声はでなかったが、私は内心おかしかったら、笑えばいいのにと思った。
私だけがおかしかったわけではなく、「このオペラは分類すれば喜劇なのであるから、、。」これは、プログラムに掲載されているオックス男爵役のアルフレッド ムフも言っているのである。

公爵夫人の演技の解釈によるのかもしれない。クライバーの指揮の方では、夫の留守中に若い愛人オクタビアンと過ごした夜があけて、その陶酔もさめやらぬときの様子、しかし、若い彼が自分からははなれて行く日の近い事を知っている、、、。
オクタビアンに新しい恋が生まれた事を瞬時に知ったとき自分の古い恋を諦め、粗野で傍若無人にゾフィーにせまるオックス男爵をたしなめ、忠告しかつ祝福する、、甘い恋の歌から、思いにふける歌、終幕の夫人、オクタビアン、ゾフィーの三人の三重唱それらが相まって醸し出す雰囲気は、夫人の若い少年にとってはあこがれの的の優雅さ、妖艶さ、自分をしっかりとみつめた毅然さなどに集中するような演奏であり、それは演出家か、指揮者か、ソプラノ歌手かそれとも相乗効果か、、。とても笑うという事はないし、オックスはアホな男爵で終わってみれば何の印象も残っていなまいのです。今回の場合は、オックス男爵が目に耳に残り力強く声量たっぷりに会場に鳴り響く名喜劇役者バスだった。
同じ譜面でも演奏する人、状況によって違うのは当たり前なのだが、私に関しては、こんなに違った楽しみ方をしたのははじめてだ。前者は涙、後者は笑いである。

美智子様は三幕しかご覧にならなかったようだが、どんなご感想をもたれたのでしょうか。
また、批評はどうだろうか興味がある。見逃さないように注意をしよう。

会場はオーチャードホールだった。一回目の幕間に会場はドレスアップした人達でいっぱいだった。美智子様がお出での夜だったからだろうか。この会場は、小ぶりで、音響も良く、
10時半(大好きなカーテンコールは見ずに終わった。)に席を立って、12時には秦野駅についたので東京文化会館、サントリーホールなどよりは随分近い。


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雲

クラシックにお詳しいユミさまは十二分に楽しまれたようですね。オペラは高校生の頃カルメンを見たのが初めてで大層感激致しました。時代が分かりますが確かカルメンは川崎静子さんだったと思います。あの当時からチケット第は高価で、なかなか気軽には行けませんでした。
前もって色々な予備知識があればもっと深く鑑賞出来るのですね。
「ばらの騎士」、機会がありましたらテレビででも見たいものです。
美智子さまも時々はお忍びでお出かけになられるのですね。とても良い事だと思います。
色々有難う御座いました。
by 雲 (2007-09-12 10:55) 

ytakahahsi

雲さん 
長ったらしいのを読んで下さってありがとうございました。
翌日の新聞でみましたが、美智子様はヨーロッパ旅行の時にチューリッヒ歌劇場のこの音楽監督フリッツ ウェーザーメストと知り合い、招待状が彼から、美智子様に行ったのだそうです。
この「ばらの騎士」が大好きです。また見たいと思っています。
by ytakahahsi (2007-09-13 01:27) 

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