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2007-03-22 [中国からの留学生]

私が時々行く中国長春市の吉林大学からの国費留学生のL君が、この三月に東京医科歯科大学を卒業して帰国するので、顔を見せにきてくれた。
彼はアメリカを留学地にと英語を勉強して備えていた。しかし、アメリカにはなかなか留学生の受け入れが困難な時期だったそうで、6ヶ月の日本語の勉強で,日本の留学生試験に合格した。
日本に来てからも半年間は、留学生は日本語の特別訓練を受けるそうである。
英語の得意な彼は、日本は大学でも、街でも英語で充分生活できるということで、ついつい日本語の勉強をおろそかにして、教授にしかられた事もあったという。
論文は、他の日本人大学院生と同じようにアメリカの専門雑誌に投稿して、3つ全部掲載された。その別刷りをを2編、お菓子の手みやげとともに持って来てくれた。

話していると、彼の日本語はとても上手になった事がわかった。
最初の二年間は週末になると訪ねて来てくれて,診療室で見学したり、質問をしたりして、勉強していたが、3年になると実験などが多忙になり、また、住まいは井の頭線の駒場東大前の留学生会館にはいられなくなるきまりだそうで、総武線の市川に引っ越した。そのため、ごくたまにしか会えなくなった

いよいよ、査証の切れる3月31日には、文科省から送られてくる飛行機のチケットで、奥さんと娘さんの待っている長春に帰る。

この優秀で、まじめな若者には大学に残って教授を目指してもらいたいと応援した。何事においても、中国の厳しい競争は本人の能力ばかりではなく、運、コネなどに関連する。日本よりも、その人的関係は複雑のようである。幸運を祈る。


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